日本産アマノリ属藻類紹介

海苔の豆図鑑

クロノリの写真

no.31

和名

クロノリ

学名

Porphyra okamurae
〔ポルフィラ オカムラエ〕
(DNA分析がまだ済んでいないため旧分類のままポルフィラ属として扱われる。)

所属

ウシケノリ科 ポルフィラ属

特徴

葉状体は卵形ないし長卵形または披針形をしており、大きさは長さ15 cm・幅5 cmくらいにまでなり、基部は広い楔形ないし円形または心臓形で、縁辺には顕微鏡的な鋸歯が多数あり、色は明紫紅色ないし淡紫色、雌雄同株で雌雄生殖細胞は混在する。1層の細胞からなり栄養細胞部分は厚さ30-45μmで、各細胞は1個の色素体をもつ。葉状体期には単胞子(原胞子)が形成され、葉状体の細胞がそのまま糸状体に成長する無配生殖が知られている。

分布

北海道西岸、本州日本海沿岸、朝鮮半島沿岸に分布、潮間帯上部の岩上に着生。


解説執筆

有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)

一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士

おしば標本の写真提供

菊地 則雄(きくち・のりお)
千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士

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