のり産業界の現状 < 産地リポート産地情報海苔増殖振興会ホーム

産地情報 | 産地リポート

産地を追って no.1 のり産業界の現状

6 のりはどのように消費されているか

のりはどのような商品として販売されているかを調べてものがあります。これは、民間の調査会社が、のり商社に聞き取り調査したものですが、焼き海苔、味付のりに加工して販売されている商品が、生産数量の約26.2%。ギフト商品として販売されているものが約3.6%、業務用(おにぎり、弁当、すし、ふりかけ、茶漬、せんべい・おかき等)に使用されているものは約70%と高い比率になっています[表2]。

のりはどのように消費されているか

家庭用商品には、特売品と一般商品があります。一般商品ののりが少し高いようですが、味のある良質ののりを原料にしているものが多いようです。それ以上においしいのりは、各産地の一番摘み(初摘み)で、ギフト用に使われます。ひと昔前までは、デパートのお中元、お歳暮商品として、食品の中では一番良く売れていましたが、今はそうではありません。これを、なんとかひと昔前の状態に近づけようと、のり産地ではおいしいのり作りに励んでいるところです。

業務用としては、コンビニエンス・ストアで販売されているおにぎりに多く使用されています。(表2)では外食用とされていますが、この半分以上が「おにぎり」に使われているようです。業務用の加工用というのは、ふりかけ、茶漬、せんべい・おかき等に使われるものですが、この数年来、需要が徐々に増えてきています。夏の食欲不振の時や一杯やった後のお茶漬などにいいようです。最近は、1mm程度に細く裁断した、「きざみのり」が洋食のトッピングに使われるようになりました。

栄養価の高い古来からのかんぶつ食品ですが、最近では、のり産地近くの小・中学校の給食にも使われるようになりました。飽食の時代でいろいろと体調が問題になっていますが、食育の一環として、「地産地消」の給食で食べて頂けることは、のり産業界にとってありがたいことです。

「のり産業界の現状 | 産地を追って | 産地リポート」ページのトップに戻る