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日本産アマノリ属藻類紹介

海苔の豆図鑑

ウップルイノリの写真

no.5

和名

ウップルイノリ

学名

Pyropia pseudolinearis
〔ピロピア プセウドリネアーリス〕

所属

紅藻 ウシケノリ科 アマノリ属

特徴

葉状体は赤褐色で細長く(線形~長披針形)、ふつう長さ10‐30 cm、幅2‐4.5 cmで、ときに長さ40 cm、幅5 cmくらいにまでなり、基部は円形~心臓形である。葉状体の縁辺は全縁(顕微鏡的な鋸歯がない)で、皺はほとんど無く、まれに裂片を持つことがある。葉状体は1層の細胞からなり、厚さ30‐56 µmである。雌雄異株で、生殖細胞は縁辺にそって生じ、ときに雌雄が同一葉状体の上下に分かれて形成される雌雄同株の個体がある。肉眼で見ることのできる葉状体と顕微鏡的な糸状体(コンコセリス)の世代が交代する生活環をもつが、単胞子(原胞子)による無性生殖は無い。日本海沿岸では「岩海苔」の主要な原藻である。

分布

北海道西岸、本州太平洋沿岸北部(千葉県から北)、本州日本海沿岸; 朝鮮半島沿岸に分布する。葉状体は外海に面した岩礁の潮間帯上部に秋から春にかけて生育する。また、他の基物に着生することもある。


解説執筆

有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)

一般財団法人海苔増殖振興会理事、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士

おしば標本の写真提供

菊地 則雄(きくち・のりお)

千葉県立中央博物館海の分館主任上席研究員、理学博士

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