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日本産アマノリ属藻類紹介

海苔の豆図鑑

チシマクロノリの写真

no.12

和名

チシマクロノリ

学名

Pyropia kurogii
〔ピロピア クロギイ〕

所属

紅藻 ウシケノリ科 アマノリ属

特徴

葉状体はやや赤みをおびた褐色ないし茶色の披針形から円形で、基部は初め円形で後に心臓形になる。大きいものは長さ30 cm、幅15 cmくらいに達する。1層の細胞からなり、厚さは33‐60 µmである。各細胞は1個の星形葉緑体をもつ。葉状体は雌雄同株で雌の部分と雄の部分が左右に分れて形成される。雄部分からの精子の放出に伴い葉状体は写真のように鎌形になる。時に雌雄異株の個体がある。縁辺はやや波打ち、全縁で顕微鏡的な鋸歯はない。葉状体と糸状体とが交代する生活環をもち、単胞子(原胞子)による無性生殖はない。

分布

北海道東部; 千島列島、樺太、アラスカ、カナダの太平洋岸に分布する。葉状体は夏から秋にかけて出現し、潮間帯の岩上などに着生する。冬は糸状体期で過ごす。


解説執筆

有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)

一般財団法人海苔増殖振興会理事、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士

おしば標本の写真提供

菊地 則雄(きくち・のりお)

千葉県立中央博物館海の分館主任上席研究員、理学博士

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