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日本産アマノリ属藻類紹介

海苔の豆図鑑

ツクシアマノリの写真

no.19

和名

ツクシアマノリ

学名

Phycocalidia acanthophora
〔フィコカリディア アカントフォラ〕

所属

紅藻 ウシケノリ科 ミナミアマノリ属

特徴

葉状体は円形ないし腎臓形で、縮れて団塊状になることがある。長さ・幅とも通常4 cmくらいにまでなるが、まれに8 cmくらいにまでなることがある。縁辺には顕微鏡的な鋸歯がある。葉状体の厚さは45‐50㎛で、1層細胞からなり、1細胞に1個の色素体をもつ。雌雄同株で、雌雄の生殖細胞群(生殖班)は混在する。生活環は観察されていない。

分布

本州太平洋岸中部、九州、南西諸島、東南アジアなどに分布する。葉状体は潮間帯上部の岩上に着生している。

 

この標本写真は国立科学博物館の北山太樹博士のご厚意による。


解説執筆

有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)

一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士

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