和名
アツバアマノリ
学名
Pyropia crassa
〔ピロピア クラッサ〕
所属
紅藻 ウシケノリ科 ウップルイノリ属
特徴
葉状体は円形ないし腎臓形で、長さ16 cm・幅12 cmくらいにまでなり、基部は心臓形である。縁辺は全縁で顕微鏡的な鋸歯はない。葉状体の厚さは42‐78㎛で、1層細胞からなり、1細胞に1個の色素体をもつ。雌雄異株である。雌雄の生殖細胞群(生殖班)は縁辺にそって狭い帯状に形成される。生活環は観察されていない。1960年代以降は採集報告がない。
分布
北海道、本州日本海岸北部、朝鮮半島に分布する。葉状体は、潮間帯の岩上に着生している。
解説執筆
有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)
一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士
おしば標本の写真提供
菊地 則雄(きくち・のりお)
千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士