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日本産アマノリ属藻類紹介

海苔の豆図鑑

アツバアマノリの写真

no.20

和名

アツバアマノリ

学名

Pyropia crassa
〔ピロピア クラッサ〕

所属

紅藻 ウシケノリ科 ウップルイノリ属

特徴

葉状体は円形ないし腎臓形で、長さ16 cm・幅12 cmくらいにまでなり、基部は心臓形である。縁辺は全縁で顕微鏡的な鋸歯はない。葉状体の厚さは42‐78㎛で、1層細胞からなり、1細胞に1個の色素体をもつ。雌雄異株である。雌雄の生殖細胞群(生殖班)は縁辺にそって狭い帯状に形成される。生活環は観察されていない。1960年代以降は採集報告がない。

分布

北海道、本州日本海岸北部、朝鮮半島に分布する。葉状体は、潮間帯の岩上に着生している。


解説執筆

有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)

一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士

おしば標本の写真提供

菊地 則雄(きくち・のりお)

千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士

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