和名
コスジノリ
学名
Porphyra angusta
〔ポルフィラ アングスタ〕
(DNA分析がまだ済んでいないため旧分類のままポルフィラ属として扱われる。)
所属
ウシケノリ科 ポルフィラ属
特徴
葉状体は淡紅紫色、幅の狭い披針形で、基部は楔形で細くやや波打ち、縁辺は全縁で顕微鏡的な鋸歯は無く、雌雄異株で、大きさは長さ10cm・幅1.5cmくらいになり、1層の細胞からなり栄養細胞部分は厚さ25-36μmで、各細胞は1個の色素体をもつ。幼葉状体期には単胞子(原胞子)が形成される。最近では生育の報告はなく、環境省のレッドデータでは絶滅種とされている。
分布
北海道南部、本州太平洋沿岸。外洋に面した潮間帯の岩や他の基物の上に生育。葉状体は冬~初春に出現。
解説執筆
有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)
一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士
おしば標本の写真提供
菊地 則雄(きくち・のりお)
千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士