和名
センジュアマノリ
学名
Neoporphyra kitoi
〔ネオポルフィラ キトーイ〕
所属
ウシケノリ科 オニアマノリ属
特徴
葉状体は、単一葉状体の場合と仮根から数個の葉状体を発出して掌状を呈している場合がある。単一葉状体は細長い披針形ないし線形で、大きさは長さ25cm・幅10cmくらいにまでなり、基部は丸みをおびているものや細く楔状のものがあり、縁辺は全縁で、顕微鏡的な鋸歯は無い。色は暗紅紫色、赤褐色ないし暗褐色で雌雄異株である。葉状体は1層の細胞からなり栄養細胞部分は厚さ26−93μmで、各細胞は1個の色素体をもつ。葉状体期と糸状体期が交代する生活環を持つ。単胞子(原胞子)による無性生殖は観察されていない。
分布
千葉県(銚子〜勝浦)、山口県(下関のみ)。潮間帯の岩上に生育。
解説執筆
有賀 祐勝(あるが・ゆうしょう)
一般財団法人海苔増殖振興会副会長、浅海増殖研究中央協議会会長、公益財団法人自然保護助成基金理事長、東京水産大学名誉教授、理学博士
おしば標本の写真提供
菊地 則雄(きくち・のりお)
千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員、理学博士