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産地を追って no.2 新のり養殖始まる

2 “めげない”宮城県のり漁家

今年3月11日に東北地区等を襲った大地震と大津波は、宮城県沿岸ののり漁家に未曾有の被害を与えました。宮城県は、全国のり生産県の第5位を占め、特にコンビニエンス・ストアで販売されているおにぎりに使われているのり質に適した産地として5~6年前から注目され始めていた産地だけに、今後の復興が注目されています。

私は、被災から6ヵ月目を迎えた9月1日から3日に掛けて、駆け足ではありましたが、被災地の漁家の方々、また、産地ののり問屋の方々にお会いして来ました。被災された方々の厳しい現実を拝聴し、被災現状を見た時に、地震の大きさと共に、津波の力が想像をはるかに超える強さであることを見せ付けられました。

その実状を撮影していますが、それをご覧頂きながら、今後の宮城県のり産業の復興をどのように支援すれば良いのかを考えてみたいと思います。

平成23年3月11日は宮城県漁協の第14回のり入札会が、県漁協塩釜総合支所で開かれた日です。入札会が終わったのが午後1時ごろでした。当日午後2時11分頃、私は塩釜総合支所次長に電話を掛け入札の結果を取材し「宮城もようやく生産状態が良くなり、これからが生産の追い込みだ!」と言う声を聞いて、電話を切った直後の出来事でした。遅くなった昼食を食べながらテレビを点けたところ、宮城県に大津波が押し寄せている場面が映し出され、慌てて受話器を取り上げ、つい今しがた話を聞いた塩釜総合支所に電話を掛けたのですが、すでに通話出来ない状態になっていました。

3 その時、のり産地でどのような事が起きていたのか!

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