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産地を追って no.8 (第1部) 新のり生産出足は順調~初入札はいずれも前年平均値上回る~

【平成25年1月21日掲載】

1 全国的においしい新のり採れる

のり年度はその年の9月から翌年の8月までを年度としています。したがって、いま生産されているのりは、平成24年度(2012年度)産ということになります。

前回ご紹介しましたように、のり養殖は昨年10月中旬過ぎに始まりました。その後の海況は秋の訪れも例年より早く、海水温ものりが育つには程よい温度になり、のり養殖各産地の気象も異常な状態にはならず、順調に育ちました。

日本で最も早く新のり摘みが始まったのは宮城県で、11月7日頃からした。ついで東京湾(千葉県)、そして中旬には九州有明海、これを追うように三河湾、伊勢湾で新のり摘みが始まり、12月に入ると瀬戸内海で新のり摘みが始まりました。

平成24年度産の新のりは、昨年度と違って気象、海況にも恵まれ、口に含んだ瞬間に甘味を感じるおいしい製品になりました。口に入れてすぐに溶ける「口溶けの良い」のりが多く、少し固く感じる「口溶けの遅い」のりでも、2~3度噛めば旨みを感じるのりが多く採れました。

年内生産枚数は不作だった昨年を8億枚以上挽回しています。過去の生産実績に比べてまずまずといったところです。のり漁家にとって最も気になる平均値は、おいしいのりが採れたわりにはいまひとつ・・・?かもしれません。

12月末までの過去5年間の生産枚数(年内生産枚数)の推移(単位:千枚、円/枚)

地区別 平成24年度 平成23年度 平成22年度 平成21年度 平成20年度
東日本 249,179 142,036 310,566 321,116 379,678
平均値 11.51 14.60 11.18 10.36 11.07
瀬戸内 281,409 135,567 270,505 257,590 381,617
平均値 10.04 12.49 10.52 10.51 10.06
九州 1,306,667 699,114 1,410,158 1,193,272 1,398,635
平均値 11.50 10.24 12.25 10.59 9.52
全国計 1,837,255 976,717 1,991,229 1,771,978 2,159,929
平均値 11.28 11.19 11.85 10.53 9.89
(資料)全国漁連のり事業推進協議会
2 養殖技術が進み、2回初摘みする時代へ

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