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産地を追って no.1 のり産業界の現状

4 過去3年間の全国のり共販実績順位

これは過去3年間の各県の生産枚数ですが、生産量の多い順に見ると、[表1]のようになります。この内、佐賀、福明(福岡有明海)、熊本、長崎の4県は、九州・有明海を養殖漁場にしている産地です。年度は、養殖を始めた年を基準にしていますから、平成22年度は、平成22年10月から平成23年4月までに生産されたものです。

この生産数量を見ますと、九州の有明海で生産されるものが、全国生産数量の約50%を占めています。生産数量の単位を「枚」で表示していますが、のり1枚は、19cm×21cmの四角形(やや長方形)で、約3gのシート状に仕上げていますので、枚数で換算する方が便利なため、そういう単位にしています。そのため、年間総生産枚数は平成22年度が約85億枚という表現になります。

現在ののりのサイズは、昭和44年頃から全国統一を行ったものです。それまでは全国で大判(21.1cm ×19.1cm)、中判(20.6cm×19.1cm)、小判(19cm×17.5cm)、の3種類のサイズが生産されていました。これは、尺貫法によるサイズの表記で、例えば、中判は縦6寸4分、横6寸3分というように決められていたものですが、昭和41年に尺貫法のサイズをすべてメートル法で表すように決められて以来、生産業界でも検討を重ね、大判サイズに近いものにしようと、端数のないサイズに統一されたということです。

このサイズは、韓国でもほぼ同じ頃から日本への輸出製品に採用されるようになり、中国では養殖技術を指導した日本の商社によって日本製のり製造機械導入と同時に同じサイズで生産しています。いわば、国際規格といえるものになっています。

過去3年間の各県の生産枚数

5 のりの流通について

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